北海道旅行で立ち寄りたい富良野の名所8選

富良野地域は北海道中央部に位置するエリアで、富良野市の他上富良野町、中富良野町、南富良野町という3つの町が存在します。1981年からフジテレビ系で放送されたテレビドラマ『北の国から』の舞台となったことで一躍有名となり、多くの観光客が訪れるようになりました。

北海道旅行の際にはぜひ訪れたい富良野の名所をまとめました。

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富良野の名物として知られているのがラベンダー畑ですが、全国的に有名になるきっかけとなったのが中富良野町にあるファーム富田で、JR富良野線ラベンダー畑駅より徒歩約7分でアクセスできます。なお、ラベンダー畑駅は夏季・秋季のみ開業する臨時駅で、富良野・美瑛ノロッコ号しか停車しないためご注意ください。

中富良野駅からならタクシーで約5分で到着できます。かつて富良野市では香料用のラベンダー栽培が盛んに行われていましたが、1970年代になって海外から安い香料が入ってくるようになるとラベンダー畑は減少していきました。

しかし、1976年に富田ファームのラベンダー畑が国鉄のカレンダーに用いられ、観光地として注目されるようになったのです。

富田ファームでは「おかむらさき」や「はなもいわ」など様々な品種のラベンダーが栽培されています。

ラベンダーの開花時期は6月下旬から8月上旬までですが、ラベンダー以外にもアイスランドポピー、キバナコスモスなど多くの草花が育てられていますし、「グリーンハウス」と呼ばれる温室もあるため四季を通じて楽しめるスポットです。

園内にはカフェもあり、カレーやコロッケなど、地元産の旬の食材を使った料理を味わえます。また、ラベンダーを使ったマカロンやシュークリームといったスイーツも魅力です。

上富良野町の上富良野駅より車で5分ほどの地点に日の出公園があり、2009年に公開された映画『60歳のラブレター』のロケ地として知られています。

園内には日の出ラベンダー園があり、ラベンダー以外にジャーマンアイリスやルピナスも栽培されています。花畑だけではなく、十勝岳連峰を眺められるのが魅力です。オートキャンプ場も完備されており、登山のベースキャンプとして利用する人も少なくありません。

毎年7月には「かみふらの花と炎の四季彩まつり」が開催され、行灯パレードと花火大会が見どころです。冬季にはラベンダー園とオートキャンプ場は閉鎖となりますが、12月中旬から3月にかけては上富良野町営スキー場が開設されます。

麓郷の森は富良野市にある観光名所で、ふらのバスの麓郷線停留所より徒歩約30分でアクセスできます。『北の国から』の最初期からロケ地として使われていた場所であり、田中邦衛演じる主人公の黒板五郎が建てた丸太小屋や、その後に五郎一家が移り住んだ3番目の家などが見学できます。

「彩の大地館」と名付けられたギャラリーには『北の国から』にまつわる写真が展示されている他、オリジナルグッズも販売されているためドラマのファンであればぜひ足を運びたいスポットと言えるでしょう。園内には「森の写真館」と呼ばれるギャラリーも存在し、地元出身の写真家である那須野ゆたかによる作品が展示されています。

富良野の風景を切り取った美しい写真をじっくり見られます。

鳥沼公園は富良野市の郊外にある風致公園で、絶景を楽しみたい方にオススメのスポットです。園内にある沼は透明度が非常に高く、周囲の雑木林の木々が水面に映し出されることにより美しいエメラルドグリーンの沼となるのです。

冬季を除いてボート遊びも楽しめます。『北の国から』には、吉岡秀隆演じる純と宮沢りえ演じるシュウがこの沼でボートに乗る場面がありました。2007年のドラマ『華麗なる一族』でもロケ地として使用されています。

アイヌ語で「鳥のいる沼」を意味する「チカプ・ウン・トー」と呼ばれていただけあって、様々な野鳥の姿も見られます。春に咲くミズバショウの花や、夏のホタルも見どころです。

空知川の最上流部には金山ダムがあり、そのダム湖であるかなやま湖は南富良野町を代表する観光スポットです。2005年にはダム湖百選の一つに選定されました。かなやま湖には「幻の魚」と呼ばれるイトウをはじめとして多くの魚類が生息しており、冬にはワカサギ釣りを楽しめます。

用具をレンタルできるため釣りの経験がない方でも問題ありませんし、防寒着を借りることもできます。釣ったワカサギをその場で天ぷらにして食べることも可能です。夏にはカヌーやラフティングが楽しめますし、パークゴルフ場も完備されています。

毎年7月には「太陽と森と湖の祭典(かなやま湖湖水祭り)」が開催されます。最終日には花火大会が行われますが、中でも最大の見どころは広い湖面を活かしたナイアガラの滝で、その全長は700メートルにも達します。

富良野市の富良野駅から車で約10分の地点に、日本百景の一つである朝日ヶ丘公園が存在します。地元では「なまこ山」という別名で呼ばれており、頂上からは富良野盆地を一望できます。また、約3,000本もの桜が植えられており、春にはお花見を楽しめます。

ツツジや紅葉も見どころで、景色を眺めながらのんびりと散策ができるスポットです。園内にはパークゴルフ場も完備されており、用具を借りることができるため手ぶらで行っても問題ありません。

富良野市が北海道の中央部、即ち「北海道のへそ」に位置していることにちなんで毎年7月に新相生通り商店街で開催されているのが北海へそ祭りです。

そのメインイベントと言えるのが「北海へそ踊り大会」で、お腹に顔を描き、笠をかぶって踊るというユニークなものです。へそ踊り会場の近くにはへそ公園という小さな公園があります。園内にある穴の開いた石は「へそ絆石」と呼ばれており、両側から手を入れて繋ぐと絆が深まるとのことです。

ご家族や恋人と行ってみるといいでしょう。

上富良野町の上富良野駅から車で10分ほどの所にあるのがかみふらの深山峠アートパークです。その中心施設が上富良野トリックアート美術館で、平面の絵なのにまるで描かれているものが飛び出しているかのように見える不思議な絵が展示されています。

展示品を自由に撮影できるのが特徴で、工夫をこらしてトリック写真を撮ってみるのも面白いでしょう。園内には観覧車もあり、地上50メートルの高さから雄大な景色を楽しめます。