北海道旅行は一部地域を除いて日帰りでも十分可能

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かつて北海道とは全国からの日帰り旅行需要が少なかったことで知られます。しかし、LCCの登場で従来より安い運賃で向かえるようになったほか、北海道新幹線が開通したことにより、日帰り旅行の行き先として注目度が上昇中です。

全国から日帰り旅行で函館(新函館北斗駅)・新千歳空港やってきた場合の、おすすめの行き先や過ごし方をご紹介します。

飛行機で中部・関西地域からでもラクラク日帰り可能

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北海道とは日本の最北端に位置する自治体で、特に西日本地域からは遠く感じられるようなところがあります。たしかに距離的には相当遠いものの、飛行機を利用すると意外とすぐ到着する側面があり、かなり遠い地域からでも日帰り旅行または1泊旅行をする事が可能です。

具体的な所要時間としては、東日本地域で言うと東京23区内にある羽田空港から新千歳空港まで1時間半で到着します。中部・関西地域の主要空港からでも新千歳空港までの所要時間は2時間弱で、朝から夜まで往復の飛行機が飛んでおり、日帰り旅行をする上での弊害はありません。

飛行機の運賃が高いとなると日帰りではなくて可能な限り長く旅をしたくなる人が多いかもしれませんが、格安航空券を利用すると運賃もかなり安く済みます。そのため、どうしても北海道に行きたいけど1日しか休みがない場合、格安航空券を利用して北海道に日帰りで行ってみるというのはどうでしょうか。

九州や沖縄からでも休みが日帰りできない事はない

鹿児島空港や那覇空港からは新千歳に直行便で向かえず、羽田空港などでの乗り継ぎが必要になるため5時間前後の時間がかかります。それでも朝一番の飛行機に乗れば昼頃に北海道に着くほか帰りの飛行機は夕方まで出ているため、滞在時間が数時間でいいなら日帰りできない事はありません。

現実的には1泊2日以上の旅行がおすすめですが、1泊でも昼頃に新千歳空港へ到着して翌日の夕方の便で帰るなら24時間以上も北海道に滞在していられます。

なお、九州北部の福岡空港から新千歳空港までの区間は直行便が存在し、所要時間は2時間半かかりません。しかし、夜に福岡空港に帰ってくる事はできないため福岡からの日帰り旅行はできず、北海道旅行をしたい場合は2日以上の休みが必要となります。

新幹線でも日帰りできる

2016年春に北海道新幹線が開通したことにより、東北地方や関東から日帰りで新幹線を利用した旅行も可能になりました。具体的には新函館北斗駅までは青森の八戸から約1時間半・仙台から約2時間半で、帰りの新幹線は夜まで出ており、ラクラク日帰り旅行が出来ます。

東京駅から新函館北斗駅までは4時間から4時間半の所要時間がかかりますが、例えば朝一番の新幹線に乗ると午前11時前には新函館北斗駅に到着します。東京駅まで向かう帰りの新幹線は18時台まで出ており、最大7時間以上滞在できるため飛行機が苦手なかたは新幹線での函館旅行をしてみるのも良いでしょう。

⇒北海道旅行をする際は防寒対策をしっかりやりましょう

函館でのおすすめの過ごし方

続いて函館への日帰り旅行をする場合のおすすめの過ごし方をご紹介します。午前中に新函館北斗駅に到着したら、JR函館本線に乗り換えて函館駅に向かってください(約20分で到着)。函館駅を下車してからは色々な過ごし方が出来ますが、駅のそばには回転寿司店を含めてたくさんの寿司屋があるため、昼食として寿司を食べてみるのをおすすめします。

食べ終わったら有名な函館山にそのまま向かうのも手ですが、函館市電(路面電車)に乗って駅の東側エリアにアクセスする事も可能です。函館市電沿線地域の観光地として有名なのが五稜郭(五稜郭公園)で、タワーの展望台から五稜郭を見渡すというプランに特に高い人気があります。

函館市電の終点駅である湯の川駅のそばには温泉街が広がっていて日帰り入浴可能な施設も多いため、冬の雪の日であれば雪見風呂を体験できます。そして、夕方に函館市電で函館山付近の十字街駅までアクセスすれば、この近くにはロープウェイの山麓駅が存在します。

冬季であれば17時にもなると外は真っ暗ですので、ロープウェイに乗って山頂駅まで行き、「日本三大夜景」にも指定されている函館山からの夜景を是非楽しんでみてください。

山頂に滞在していられる時間は出発地によって異なります。例えば、東京駅からやってきている場合は東京に向かう最終便が18時半過ぎのため、すぐに山を降りて18時までに函館駅まで戻ってこなくてはなりません。仙台まで向かう新幹線の最終便は19時半過ぎのため、18:50頃までに函館駅まで戻って来ればOKです。

盛岡や八戸に向かう新幹線の最終便は20時半過ぎ出発となります。そのため、PM5時前後に函館山の山頂に着いてたっぷり夜景を楽しんだら山を降り、夜食を市街地で食べてから新函館駅に向かうのも良いと思います。なお、夜食に関してはこの街のご当地ハンバーガーチェーン「ラッキーピエロ」で商品をテイクアウトして山頂で夜景を見ながら食べるという手もあります。

函館は近年クリスマスのイルミネーションイベントに力を入れており、札幌のイベント同様に高い人気を誇ります。

そのため12月に日帰り旅行に来た場合、函館山を降りてから函館駅に向かうにあたっては、幻想的な風景が広がるイルミネーション会場を通って帰る形を推奨します。特に、メイン会場である赤レンガ倉庫付近の風景はロマンティックなため、カップル向きです。

飛行機で新千歳空港に来る場合

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全国から飛行機を利用して北海道にやってくる場合の北海道の玄関口となるのが新千歳空港です。この空港からは札幌・小樽直通の「JR快速エアポート」が定期運行しており、空港から札幌駅までは37分・小樽駅までは75分で到着します。

そして、札幌まではかなり短時間で到着するため、日帰り旅行の際は、空港からこの街に向かってみるプランがおすすめです。駅の南口には国内最大級の広大な繁華街が広がっており、スープカレー・ジンギスカン料理・海鮮料理など札幌グルメが堪能できる飲食店がたくさん出店しています。

時計台・大通公園をはじめとして駅付近にはたくさんの有名観光スポットが存在し、札幌駅からまた電車に乗って何処かのエリアに向かう必要がありません。その他、札幌には行き慣れてしまっている場合、空港から75分かかりますが、滞在時間が短くて良いなら小樽も日帰り旅行をする中で十分向かえるエリアです。

こちらは函館以上に寿司が美味しい街として知られ、安い店(回転寿司)から高級店まで幅広い店があります。夕方の飛行機で帰るのであればPM3時前後まで小樽に滞在していて問題ありません。